山形県のかみのやま温泉「有馬館」は先ごろ、ウェブサイトを全面的にリニューアルした。国内および訪日客の獲得と地域情報の発信を念頭に、スマートフォンなどマルチデバイス対応や4言語の多言語化も実施。全てのページから1クリックで希望日の空室検索ができるナビの設置や、360度パノラマビュー写真で確認できる館内案内など、多様な技術でユーザビリティの向上にも取り組んだ。
サイトのリニューアルにあたっては、旅館コンセプト自体も再考。「優しさあふれる宿」「水入らずの時を過ごせる宿」「山形のごっつぉ(ごちそう)」の3つに集約し、コンセプトに沿ってサイトを構成。バリアフリー居室の充実や地元食材による新感覚の料理など、旅館自体の磨き上げにも注力していく。また、有馬館のみならず、エリア全体への誘致も重視し、県内の観光情報を発信するブログページも運営する。
なお、上山温泉はその立地から、蔵王を周辺観光の魅力の一つとしている。2015年6月22日に火口周辺の警報が解除され、「蔵王エコーライン」が全面開通となった。風評被害で観光客の減少が懸念されていたが、有馬館では新ウェブサイトで地域の発信を強化し、地域の観光振興への貢献も目指すとしている。