外務省、ベルギーのテロ脅威度引き上げで注意喚起、事件遭遇時の具体的行動も提示 ーパリ連続多発テロで

外務省は2015年11月19日、ベルギーへの渡航者に対して海外安全ホームページ上で注意喚起を発出した。2015年11月16日(現地時間)、ベルギー全土に対するテロ脅威度が、4段階中の2(「中程度」:テロが発生する可能性は小さい)から3(「高い」:テロの可能性があり、発生し得る)に引き上げられたことをうけたもの。このほどパリで発生した同時多発テロ事件でモロッコ系ベルギー人が犯行の準備に関わったとして、ベルギー当局がテロの脅威度を引き上げた。

外務省ではこの状況を受け、フランス同様にベルギーへの渡航者・滞在者も「常に最新の関連情報入手に努めてほしい」とし、「テロの標的になりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場など不特定多数が集まる場所)では、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合は速やかにその場を離れるよう」に呼び掛けている。


テロや爆発事件に遭遇した場合の具体的行動も

フランスでは、18日朝(現地時間)に発生したテロ容疑者を対象にした銃撃戦が発生。一部犯人は逮捕されたものの、いまだ首謀者は逃亡中と報道されている。この状況を受けて外務省では、フランスへの渡航者または滞在者には「常に最新の関連情報入手に努めてほしい」とする。

また、特に首都パリを含むイル・ド・フランス州では不要不急の外出を避けること、事件現場に近づかないこと、テロの標的になりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場など不特定多数が集まる場所)に出向くことは可能な限り避けてほしいとしている。

また、テロや爆発事件に遭遇した場合の具体的な行動についても提示。以下の点を心掛け、被害を最小限に抑えることを推奨している。併せて海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレットの参照も呼びかけている。


【テロ・爆発事件に関する予防・対処行動】

1. 予防措置

  • 退避ルートを確認する。
  • 隠れられる場所を確認する。
  • 常に周囲の状況に注意を払い、不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。

2.対処法

  • その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
  • 頑丈なものの陰に隠れる。
  • 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。

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