日本の老舗OTA(オンライン・トラベル・エージェント)アップルワールドは、2015年12月1日、中国最大手旅行会社「中国旅行社総社(CTS上海)」との業務提携を発表した。今後は両社連携のもと、訪日中国人観光客を対象とした宿泊手配事業をおこなうほか、アップルワールドの予約システムを中国全土のCTSグループに導入していく計画だ。
CTS上海はこのほど、アップルワールドが扱う国内外のホテルを予約可能な宿泊予約サイトを開設し、CTS上海が統括する上海市・江蘇省、浙江省、安徽省、江西省の旅行会社約1000店に導入。2015年12月1日から、個人旅行者(FIT)を対象に訪日旅行をメインとしたホテル予約を開始している。これによって、中国国内のCTS上海が統括する旅行会社は、アップルワールドで予約可能な国内5000軒、海外10万軒の取扱いが可能となる。
今後は自社で手配する航空チケットや、VISAなどをアップルワールドが提供する宿泊施設をセットにし、関連旅行会社の店舗で展開するほか、法人向け事業として取引先の金融機関や各種メーカー、通信事業者の従業員、顧客にも販売をおこなう予定としている。
CTS上海による今回の展開は、中国国内で個人旅行が主流になってきていることや、CtripやQunarといったOTAサービスの台頭によるもの。これまでMICEや団体旅行などを中心に海外旅行を手掛けてきたが、新たにアウトバウンドFIT事業に本格参入することになったという。
CTS予約サイトのイメージは以下のとおり。