人材ビジネスを主事業とするパソナグループは2016年1月5日、株式会社VISIT東北を設立した。東北地方の自治体や観光関連企業などを対象に、訪日外国人向けの観光開発事業やプロモーション事業を行ない、地域活性化に資することを目的とする。
具体的な事業内容は、広域観光の企画・コーディネート、およびウェブメディアの運営。また、パソナグループとの連携により、おもてなし教育や多言語コールセンターなどを提供するインバウンドマーケティングも行なう。
パソナグループによると、2015年1月~10月に日本に宿泊した外国人は延べ約5530万人だが、東北地方の割合は0.9%にとどまっている(出典:観光庁)。しかし、東北地方には世界遺産や重要文化財のほか、温泉やホテル・旅館、スキー場、国立公園などは、訪日外国人に人気の北海道より多く、こうした魅力的なコンテンツを活かした事業を展開していく方針だ。
なお、同社はパソナグループが、東北地方の産業と雇用を創出する起業家の輩出を目的に行なうベンチャーファンド「東北未来ファンド」を用いて設立したもの。新会社の代表には仙台市出身で、東北での起業を目的にパソナグループに入社した齊藤良太氏が就く。