電子決済サービスを提供するペイパルはこのほど、海外のネットショッピングサービス(越境ECサービス)の利用状況に関する国際調査を実施した。それによると、ネットショッピング利用者のうち、全体の47%が越境ECサービスの利用経験があると回答。日本での経験者約1割(12%)にとどまり、29か国のうちで最も少ない数値となった。
主要5か国(米・英・中・韓・豪)をみると、オーストラリアでは65%、中国では35%が越境EC経験者であることが判明。また、中国では83%がスマートフォン利用(金額ベースで34%)となり、続く韓国(52%)と大きな差が開いた。
なお、29か国のうち購入先としてもっとも人気があるのはアメリカ。次いで中国。日本人消費者に人気がある国は、アメリカ、中国、韓国の順だった。
一方、日本サイトの人気は、中国・韓国で2位、アメリカ・オーストラリアで4位、アメリカで5位になった。特に中国では「正規品を購入したい」という理由を挙げる消費者が45%にのぼり、人気の海外ECサイト・トップ5に日本の「楽天」がランクインしたという。
購入品では、すべての国で「洋服・靴・アクセサリー」が最多。中国・韓国では「化粧品・美容関連製品」が2位になっている。
この調査は、日本を含む世界29か国、2万3200名を対象に実施したもの。「越境EC経験者」とは、ネットショッピング経験者のうち、直近1年間に海外サイトでショッピングを行った人の数を指す。