帝国データバンクによる「人手不足に対する企業の動向調査」で、旅館・ホテル業で正社員が不足している企業は57.6%で前期(昨年7月)の調査以降11.2ポイント増、「非正社員が不足」は59.4%で前期よりも11.3ポイント増となった。いずれも約6割の企業が人材不足を訴えると同時に、前期よりも10ポイント以上増加。問題が加速している傾向があきらかになった(「不足」は「非常に不足」「不足」「やや不足」の合計)。
業種別にみると正社員不足が最も深刻なのは放送業(66.7%)。2位は「情報サービス業」(66.5%)、3位「医薬品・日用雑貨小売」(64.0%)で、4位に「旅館・ホテル業」が続いた。非正社員不足では、ワースト1位が「飲食店」(85.7%)、2位「飲食料品小売」(65.8%)、次いで3位が「旅館・ホテル業」(59.4%)となっている。
従業員が不足している上位10業種は以下のとおり。
なお、全業種では「正社員が不足」は39.5%(前期比3.3ポイント増)、「非正社員数が不足」は26.2%(1.7ポイント増)。一方、従業員数が「適正」とする割合は、正社員については48.1%(2.4ポイント減)、非正社員では64.6%(0.9ポイント減)。同社の分析では、人材不足の傾向は企業の規模にも依存する傾向がみられ、従業員数が300人を超える企業では3社に1社が不足を感じる状況となったという。
この調査は国内1万519社からの回答を対象に分析されたもの。