【カナダ・モントリオール発】 2016年4月24日、カナダ観光業界最大のトラベルマート「ランデブー・カナダ(RVC)2016」がケベック州モントリオールの国際会議場、パレ・デ・コングレ・ド・モントリオールで開幕した。
RVCの開催に合わせ、カナダの国立公園を管理するパークス・カナダは、46の国立公園、168の国定史跡、4つの国立海洋保護区の入場料を2017年1月1日から12月31日まで、すべて無料にすることを発表した。2017年に迎えるカナダ建国150周年を記念したもので、こうした措置は今回が初めてとなる。
パークス・カナダのFIT・トレードプロモーションアドバイザー、ジェニファー・バーネル氏は「パークス・カナダが提供する有料プログラムをプラスしたり、今まで商品化していなかった国立公園を組み込むなど、今回の措置が旅行商品の多様化に寄与することに期待したい」としている。
また、RVCを主催するカナダ観光局(DC)の最高経営責任者(CEO)、デービッド・ゴールドスティーン氏は、2020年までに2000万人のインバウンド誘致を目指す新たな目標を明らかにした。2015年にカナダを訪れたインバウンド旅行者は、前年比7.5%増の1778万人となっている。
RVCは、今年が第40回目の開催。583団体からセラー1009人、28カ国からバイヤー536人が参加し、参加者数は過去最高となった。国別では中国が最も多く、81人が参加。次いでアメリカから65人、英国から56人が参加し、日本からは4番目に多い55人が参加した。RVCの開催期間は4月27日まで。
特派:井上理江