プライスライン・グループ傘下の「ブッキング・ドットコム」は2016年5月4日、旅行者と宿泊施設側がアプリのチャットを通じて直接会話できる新サービスを発表した。宿泊前や滞在期間中に、旅行者が施設へのリクエストなどを送信できるほか、施設側による到着時間の確認なども簡単におこなえるもの。
この機能では、よくある質問をテンプレート化したほか、世界42言語に自動的に翻訳できる。簡単な操作でチェックイン/チェックアウト時間や駐車場、客室の設備などの確認ができるのが特徴だ。
同社によれば、顧客の75%あまりが、自分で解決できるシンプルなリクエストを好む調査結果を得ているという。今回の新機能の提供は、そういった利用者の志向に沿ったサービスと位置付けられる。
今回のサービスは、ブッキング・ドットコムのアプリのほか、ウェブサイトからも利用可能。現在、全ユーザーに提供を開始を開始しているが、パートナー施設への提供は段階的に行い、全面提供は数か月後を予定しているという。今後は、宿泊施設向けモバイルアプリ「Pulse」と統合を予定しており、統合後は当日チェックイン/チェックアウトするゲストの一覧や新規予約などのリアルタイム通知、Booking Message経由で入るゲストからのリクエスト対応が、Pulseアプリひとつで可能になる。