東京都港区が観光PRを集中展開、多様性や文化芸術など6つの都市イメージを世界に発信

東京都港区は、東京オリンピックが開催される2020年に向け、「港区観光プロモーション」を集中的に展開する。港区は羽田空港国際線発着枠の拡大や、山手線と日比谷線新駅の設置、リニア中央新幹線の開業など、2020年に向けて国内外の注目が高まることが見込まれる。

これを好機とし、世界から人を呼び込み、地域活性化を図る地域振興施策としてシティプロモーションを位置づけ、観光を軸としたプロモーションとする考え。「観光客に選ばれ続ける都市」としての地位を確立し、区民の誇りや愛着醸成にもつなげたい考えだ。

これに向け、「港区シティプロモーション戦略」(素案)を策定。統計データやブランド調査、アンケート等から港区の強みと弱み、観光客が旅行先として選ぶ要素を抽出し、「多様性」や「文化芸術と歴史」など6つの都市イメージを発信する。

あわせて、プロモーション映像の制作や全国自治体との連携、写真・映像コンテストなどを実施。SNSやホームページでの発信や、観光案内冊子、旅行系情報誌などの発行なども予定する。

このうち、プロモーション映像は日本語と英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の5言語で計15本を制作。観光需要の高まるゴールデンウィークの5月と夏の7月~8月、春節の1月~2月の3つの期間、東京駅や渋谷駅などのターミナル駅や成田エクスプレスなどの空港アクセスの交通機関、銀座や秋葉原などの商業地域で展開する。

また、SNSの発信では公式SNS「VISIT MINATO CITY」を開設。Facebookは英語、韓国語、Weiboは中国語(簡体字)で、各言語を日常で使用する外国人ライターが、外国人の視点で情報を発信する。

なお、港区では5月8日まで、区民や区内在勤・在学者を対象に、パブリックコメントを実施。「港区シティプロモーション戦略」の策定は6月を予定している。

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