ホテル予約サイト「Hotels.com(ホテルズドットコム)は、31か国9200人の旅行者を対象に実施したスマートフォンと旅行に関する調査「Hotels.com Mobile Travel Tracker」の結果を発表した。
これによると、写真や訪問先のチェックイン情報などのSNS投稿や、レストラン検索、同伴者のSNS確認など、旅行中のスマートフォンの用途が拡大しており、旅行ツールとしてのスマートフォンの重要性が増している結果に。世界の旅行者のスマートフォンの使用時間は1日平均2.72時間となった。これは例えば、ビーチでのんびり日光浴をする平均の1日2時間を上回っており、10%の人は1日7時間以上スマートフォンを利用していると回答している。
旅行中に利用するアプリはSNS(60%)、地図アプリ(45%)、メッセンジャー(44%)、トラベルアプリ(44%)、音楽(34%)の順で、1位のSNSの利用時間は1日2.37時間。10%の人は1日5時間以上利用する。また、32%の人は連絡が途絶えないように友人の投稿にコメントすると回答している。
また、旅行中では47%がスマートフォンを最も重要な情報源としており、検索する内容は「レストラン及び食料品市場」(63%)が観光スポット(59%)を上回り、トップに。次いで道順(53%)、現地の公共交通機関情報(33%)、現地のビーチ(32%)と続いた。
このほかの用途としては、46%の人がスマートフォンを地図として使用し、20%が翻訳ツールとして活用。40%の人が旅行中にスマートフォンで写真を撮るなど、地図や翻訳、カメラなど、旅行におけるスマートフォンの役割が拡大している。
日本は世界よりもスマホ時間が短い傾向に
日本人旅行者に限ると、スマートフォンの使用時間は1日1.85時間、SNSの使用時間は1.55時間で、世界の旅行者よりも約1時間短いことが判明。日本人のSNS利用目的は、「友人の投稿内容を閲覧する」(37%)が、「写真とアップロードして自慢する」(20%)、「訪れた場所をチェックインして自慢する」(15%)より多い結果となった。
また、旅行中に検索する情報は観光スポット(59%)が、世界で1位だった「レストラン及び食料品市場」(55%)を上回る結果に。次いで「地図及び道順」(54%)、「現地公共交通機関」(33%)、「翻訳」(16%)と続いた。
以下は旅行中に利用されるSNSのランキングだ。
【旅行中に使用されるSNSランキング】
- 世界
1位 Facebook(78%)
2位 YouTube(43%)
3位 Instagram(39%)
4位 Twitter(33%)
5位 Skype(28%)
- 日本
1位 LINE(40%)
2位 Facebook(32%)
3位 Twitter(28%)
4位 YouTube(21%)
5位 Instagram(16%)