英会話学校を運営するイーオンによると、訪日外国人の増加に伴い英会話の需要が法人・個人とも増加しているという。法人需要に関しては、これまで同社の法人部が請け負った英語研修の多くは海外展開をするグローバル企業が中心。しかし、この数年は国内でのビジネス展開が中心の交通インフラ企業、小売り・サービス業、ホテル業が、インバウンド対応を目的に依頼をするケースが急増している。2012年ごろにはこうした企業の英語研修はほとんどなかったが、2015年には全体の約15%を占めるようになったという。
一方、個人の英会話受講需要も増加。特にボランティア通訳ガイドの需要拡大に伴うもので、これに対応するため2015年に首都圏で“おもてなし英語”を学ぶ講座「ボランティア通訳ガイド養成講座」を設定。募集開始後まもなく今年の全講座・定員150名が満員になったほどだという。これを受け、2016年は定員を200名に増員するほか、関西圏でも新講座を開設。これに先立ち、2015年10月にはオンラインで受講可能な「英語ボランティアガイド 初級コース」も開始するなど、規模を拡大している。