東京都はこのほど、2015年の訪都観光客による経済波及効果を発表した。それによると、2015年の観光入込客数(実人数)は前年比2.6%増の5億2859万9000人回、観光消費額は7.4%増の5兆9615億4500万円と推計。これに対して生産波及効果は7.3%増の12兆8916億2400万円、所得効果は7.2%増の4兆7572億6600万円、雇用効果は7.0%増の60万2268人、税収効果は13.1%増の4535億6200万円だった。
内訳をみると、観光入込客数のうち日本在住者が2.1%増の5億1669万5000人回に対し、外国在住者(訪日外国人)は34.0%増の1189万4000人回。観光消費額では、都内在住者が1.8%増の1兆8229億7400万円、道府県在住者が1.7%増の3億235万2600万円といずれも微増であるのに対し、外国在住者は42.0%増の1兆1150億4500万円となり全体の約2割を占めた。
経済波及効果に占める割合も外国在住者はいずれの項目も4割増となる見通し。生産波及効果は都内在住者が1.6%増の3兆9434億8500万円、都府県在住者が1.7%増の6兆5375億7100万円。それに対して外国在住者は41.7%増の2兆4105億6700万円。税収効果は日本人が7.1%増にとどまる一方、外国在住者は約5割増の849億6200万円におよぶ推計となっている。