日本観光振興協会はこのほど、「第10回 産業観光まちづくり大賞」の受賞団体を発表した。今年の金賞は、岐阜県の神岡・町づくりネットワークが獲得した。※写真は金賞を受賞した神岡の観光資源「レールマウンテン」
このイベントは、全国の地方自治体や観光協会のほか、商工会議所、商店街、企業などを対象に毎年実施するもの。観光による地域振興の手法として関心が高まっている「産業観光(産業遺産や、現在稼働している工場・工房などを活用した観光)」に着目したアワードで、「顧客価値」「対象資源」「編集視点」「国際性」「連携」などの点で評価されるほか、誘客力と商品力を重視する観光庁長官賞、事業性と産業創造の観点を重視する経済産業大臣賞も選定される。
金賞に輝いた神岡・町づくりネットワークは、鉱山・鉱業の町である地元を支え続けた後、2006年に廃線になった「旧神岡鉄道」の遺構を使った取り組みが認められたもの。地元住民の感謝の声を受けて廃線後もレールや駅舎、トンネルなどを保存。新たに「レールマウンテンバイク」を開発して観光素材として活用することで、これまで観光産業に無縁だった鉱山の町に新たなレジャーを誕生させた。
今年度の受賞結果は以下のとおり。受賞団体の表彰式は、2016年10月27日に 大分県日田市で開催される 「全国産業観光フォーラム in 日田」にておこなわれる。
第10回 産業観光まちづくり大賞
- 金賞:神岡・町づくりネットワーク(岐阜県)
- 銀賞:呉市(広島県)
- 経済産業大臣賞:すみだ地域ブランド推進協議会/墨田区産業観光部産業経済課(東京都)
- 観光庁長官賞:一般社団法人舞鶴観光協会(京都府)
- 特別賞:八戸市まちづくり文化スポーツ 観光部観光課(青森県)
- 奨励賞:加古川市(兵庫県)