リクルートライススタイルの旅行雑誌「じゃらん」はこのほど、旅行先でのバリアフリーに関する調査結果を発表した。足腰が不自由な身体障がい者や要介護状態にある男女300名を対象に実施したもの。それによると、回答者の91.7%が「旅行に行きたい」と回答。そのうち実際の旅行経験者は57.0%で、残りの43.0%は「旅行に行けていない、計画を立てていない」ことがわかった。
足腰が不自由な人の旅行の意向と実際の経験は以下のとおり。
また、足腰が不自由な人の9割以上が「ネットや本に記載されている情報だけでは不足」(よくそう思う22.0%、そう思ったことがある41.7%、言われてみればそうだと思う31.0%、の合計)と回答。旅行を妨げる要因は多い順に、「体調に不安がある」(40%)、「目的地までの移動が難しい」(35.0%)、「観光地がバリアフリー対応しているかわからない」(34.0%)が挙がった。ほかにも入浴やトイレ、緊急事態への対応などを懸念する傾向が多く見られた。また、6位には「対応してくれる宿(設備面、従業員の対応など)を探すことが難しい」、10位に「宿の内部構造がわからない」など、宿泊施設に関する情報不足がうかがえる。宿泊先については、全体の約8割を占める76.3%が「下見をしたいと思ったことがある」と回答したという。
情報不足を感じる割合と、旅行の障壁となっている要因は以下のとおり。