東京商工リサーチがこのほど発表した2016年11月度の旅行業・宿泊業の倒産状況によると、11月度の旅行業の倒産件数は4件で、前年同期から3件増加。負債総額は5億8000万円だった。
旅行業の倒産で負債総額が大きかったのはミュゼトラベルの特別清算(負債5億2600万円)。そのほかには福岡県、奈良県、長野県で小規模事業者による負債3000万円以下の倒産となった。
また、宿泊業の倒産件数は5件で前年同期の9件から4件減少。負債総額は23億1600万円で、前年同期の67億3500万円から44億1900万円減少した。
宿泊業の倒産で負債総額が最大だったのは、長野県千曲市の大和商事。長野・群馬・新潟・岐阜などにホテルを複数経営していたが、2008年5月期をピークに事業不振が続いて資産を売却を進めていた。2015年9月には関連会社の小松食品が破産している。