エクスペディア・ジャパンは2017年1月9日の成人の日を前に、同世代であり、世界の消費の中心世代であるミレニアル世代(1982年~1999年に生まれ)の旅行動向について、21か国との国際比較調査を実施した。これにより、日本のミレニアル世代の独特な傾向が判明した。
過去1年以内の海外旅行の有無について、日本人は「していない」が世界で唯一、58%と半分以上となり、最も海外旅行をしていない割合が高かった。ただし、国内旅行は67%が経験しており、エクスペディアでは日本のミレニアル世代は「旅行好きな要素がうかがえる」としている。
また、同行者では25%が「一人」と回答しており、これは2位韓国の16%に比べても大きな数値。一方、「カップル・夫婦」は27%で、韓国の15%に次いで2番目に少ない結果となった。
旅行計画で重視するのは「行き先」(36%)、「交通費の価格」(27%)、「宿泊施設の価格」(20%)の順で、特に「宿泊施設の価格」については世界と比べても日本が最多だった。このほか、日本人は旅行期間は「1~4日間」が62%と最多に。「旅行先でSNSに投稿したことがある」は27%で、世界で最も低い割合だった。エクスペディアによると、そもそもミレニアム世代は「毎日SNSをチェックする」割合が67%で、世界で最も低かったという。
なお、アジア7か国地域(台湾、タイ、香港、韓国、マレーシア、中国、シンガポール)のミレニアル世代に聞いた「5年以内に最も行きたいランキング」では、すべての国地域で日本が1位となった。
調査は2016年3月、日本を含むアジア、欧米、豪州、南米など21か国地域で実施。サンプル数は計2万1064名。