オンライン宿泊予約サイト「ホテルズ・ドットコム(Hotels.com)」は、2016年度の世界主要都市におけるホテル料金の定期調査「Hotel Price Index」の結果を発表した。これによると、2016年に世界中のホテルで出費された平均宿泊料金は、前年と横ばいになった。
日本人旅行者が海外の宿泊施設で支払った宿泊料金は、円高の影響が大きく、人気ランキング上位10か国・地域すべてで下落。特に台湾、香港、シンガポールなどアジアは2ケタ減となった。日本人が支払った宿泊料金が最も低かったのはタイのチェンマイで6014円だったという。
海外旅行者の旅行先上位10と日本人旅行者が出費した海外のホテル平均宿泊料金、前年比変化率は以下のとおり。
日本人が海外で支払った平均宿泊料金
※3:米国はハワイ州、グアムを含む米国すべての州
また、一部を除くヨーロッパも前年並みまたは低下。テロの影響がみられたパリは宿泊料金が16%下落、ドイツのフランクフルト、ベルギーのブリュッセルは2割減に。EU離脱投票後のロンドンはポンド下落の影響で平均宿泊料金が16%低下したという。北米も、円高基調を受けて日本人が支払う平均宿泊料金は低下。特にニューヨークは前年比11%減となった。
一方、日本人が支払った日本国内での平均宿泊料金は前年比7%増。沖縄や福岡、札幌では増加、神戸は前年並み、京都や東京、大阪、横浜は低下した。2016 年に日本国内の人気都市・地域で日本人旅行者が支払った 1 泊あたり平均宿泊料金および前年比は以下のとおり。