フェイスブック(Facebook)はこのほど、アプリ上で「シティガイド(City Guide)」と呼ばれる観光ガイド機能をリリースした。想像を絶するほどの驚くべき新機能とは決して言えないが、既存のコンテンツやサービスを組み合わせることで、旅行者がタビナカで利用したい要素を盛り込んだものになっている。
シティガイドは「天気」「グループ」「スポーツ」といったフェイスブックモバイルアプリで提供されるツールの1つ。選択すると世界中の都市リストが表示され、そこを訪れたことがある「友だちリスト」が提供される。
自分が実際にそれらの都市を訪問したときには、友だちの訪問履歴に加えて、彼らが残したメモ、「地元の人々が訪れる場所(Places The Locals GO)」や「人気のアトラクション(Popular Attractions)」も参照できる。
▼ロンドンの「シティガイド」画面のイメージ
また、シティガイドではおすすめ情報(Suggestions)に加えて「今すぐ予約(Book Now)」ボタンも提供される。この予約ボタンは、各種アトラクションや体験サービス、ホテル、レストランなどが自社ブランドですでに提供中の予約機能を「シティガイド」内の導線として示すもの。予約ボタンを選択するとモバイルデバイス上で他のサービスページが表示される仕組みだ。
▼アトラクション
▼ホテル
▼レストラン
今回フェイスブックが提供開始した「シティガイド」の開発が、グーグル(Google)が先に発表したタビナカ対応モバイルアプリ「Google Trips」の後を追うものであることは明らかだ。「Google Trips」は2016年に利用可能となったサービスであり、既存の地図やコンテンツ提供、各種サービスと連携するという意味でフェイスブックの「シティガイド」に類似している。ただし現状では、予約済みのホテルや航空チケット情報から旅行計画を作成できる機能はGoogle Trips のみで提供されている。
※この記事は、世界的な観光産業向けニュースメディア「トヌーズ(tnooz)」に掲載された英文記事を、同編集部から許諾を得て日本語翻訳・編集しました(トラベルボイス編集部)。