京都文化交流コンベンションビューローによると、2016年に京都で開催された国際会議の件数は前年比21.7%増の280件、総参加人数は33.8%増の20万8301人となり、過去最高を更新した(3件で府・市の重複あり)。
このうち、京都市域は開催件数が23.4%増の269件、総参加人数が29.8%増の19万9178人となり、3年連続で過去最高に。参加者の内訳は、国内からは26.65%増の17万12839人、海外からは54.7%増2万6339人で、海外からの参加者の割合が徐々に拡大している。
一方、京都市域以外の京都府域でも、開催件数が7.7%増の14件、総参加者数が89%増の1万9761人となり、過去最高となった。
開催件数を参加者数別で見ると、500人未満の中小規模の会議が全体の約77%に。また、2000人以上が前年より6件増加し、26件となったのも2016年の特徴だという。
京都では2015年の京都市の助成金制度の大幅拡充で、大型案件のみならず、小規模から中規模の会議誘致を促進。大学やステークホルダーとの連携強化、2016年に開始された京都府MICE助成金制度、ビューロースタッフの増員などにより、誘致能力が向上した成果だとアピールする。2016年も数年先に開催する大型会議の誘致に、相次いで成功したという。
京都市の国際会議開催状況を世界で比較すると、国際機関(ICCA)基準の統計では、開催件数が前年より13件多い58件で世界44位となり、13位上昇。東日本大震災後に、関東エリアからのシフト需要のあった2012年の61件に次ぐ、過去2番目に多い件数となった。国内都市ランキングでは、東京(95件)に次いで2位だった。