日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値を東アジア主要4か国/地域(韓国・中国・台湾・香港)でみると、2017年6月は韓国が前年比63.8%増の56万8900人、中国が同0.8%増の58万7200人、台湾が同9.0%増の43万3600人、香港が同23.7%増の20万1800人。台湾が単月として過去最高を記録したほか、韓国、中国、香港では6月として過去最高に。特に、韓国は5月に85%増の大幅な伸びを記録した後、6月も6割増以上で好調だ。
韓国・中国・台湾・香港の直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは好調だった韓国について、LCCを中心とした増便によって座席供給量が拡大したことに加え、昨年の熊本地震の影響に対する反動があったと分析。中国では、昨年は6月だった端午節が今年は5月にずれたものの、ビザ発給要件の緩和などの効果でプラス成長を維持。台湾は、旅行需要が増加する夏期に合わせたクルーズ船寄港数の増加や定期便の増便、地方へのチャーター便の運航などが堅調な推移につながった。香港では、LCCを中心とした低価格な訪日旅行商品などが旅行意欲を喚起。昨今の世界情勢を受けて日本に対する安心感が高まっていることも需要につながったとしている。