世界2大OTAプライスライン決算、宿泊予約は2ケタ成長、航空券取扱いは減少続く ―2017年第2四半期

プライスライン・グループは2017年8月8日、2017年第2四半期決算を発表した。ブッキング・ドットコム(Booking.com)やカヤック(KAYAK)など、グループ全体での予約取扱額は、前年同期比16.4%増の208億ドル(約2兆2880億円)となった。総売上は同18.3%増の30億2456万ドル(約3327億円)、粗利益は同21.5%増の29億5181万ドル(約3246億円)。このうち約9割を占める26億ドルが米国外の海外市場となった。純利益は同24.0%増の7億2021万ドル(約792億円)。

引き続き宿泊予約が世界全体で好調に推移し、予約取扱額は泊数ベースで前年同期比21.0%増の1億7000万泊。グレン・フォーゲル最高経営責任者(CEO)は「宿泊施設の取扱い内容をさらに増やすと同時に、テクノロジーへの投資、カスタマーエクスペリエンスの向上、コンテンツ拡充を目指す」としている。

レンタカーは同11.7%増の2070万日と、こちらも2桁増の勢いをキープ。しかし、航空券の取扱いは減少傾向がさらに広がり、同8.7%減の180万件だった。

販売形態別では、全売上のうち、仲介販売(エージェンシー)の売上が前年比25.9%増の23億3237万ドル(約2565億円)、直接販売(マーチャント)は同3.8%減の4億9813万ドル(約548億円)、「広告・その他」が同4.8%増の1億9405万ドル(約213億円)。

一方、支出項目の中で最も大きいパフォーマンス広告費用には、今期は同24.6%増の11億4759万ドル(約1262億円)を投入。そのほかブランド広告は同7.9%増の1億2119万ドル(約133億円)、営業マーケティング費は同24.8%増の1億552万ドル(約116億円)だった。

※円換算値は1米ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出。

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