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ICT総研はこのほど2017年度のSNS利用動向に関する調査結果をまとめた。それによると、2016年末時点の日本国内のSNS利用者(アクティブユーザー)は、ネットユーザー数9,977万人のうち68.9%にあたる6,878万人で、2017年末には7,216万人に達する見込み。年間純増者数は338万人になり、1ヶ月平均で約28万人の利用者が増えていることになる。
SNS利用者は、これまでの10〜20代の若者層に加えて、40〜50代以上の年齢層にも拡大しており、このまま普及が進めば、2019年末には利用者数は7,732万人、ネットユーザー全体に占める利用率は76.7%に達すると予測されている。
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ICT総研が2017年10月に実施したアンケート調査によると、4.196人のアンケート対象者のうち83%が「人のコミュニケーション」を行う目的でSNSや通話・メールアプリを利用していると回答。全回答者のうち最もサービス利用率が高かったのはLINEで76.9%、次いでツイッター(41.2%)、フェイスブック(32.7%)、インスタグラム(28.6%)、Google+(9.2%)、スカイプ(9.2%)、ミクシィ(6.2%)の順となった。昨年との比較では、LINE、インスタグラム、ツイッターの利用率が増え、特にインスタグラムの利用率は昨年の22.1%から28.6%に上昇した。
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最も満足度の高いSNSは、LINEで77.9ポイント。次いでインスタグラムが僅差で77.7ポイントとなり、ツイッター(74.0ポイント)、Google+(69.0ポイント)、スカイプ(68.7ポイント)、フェイスブック(66.5ポイント)が続いた。
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SNSの利用時間については、1年前よりも利用時間が増えた(「増えた」「どちらかと言えば増えた」の合計)は、LINE利用者で41%、インスタグラムで58%、ツイッターで43%にのぼった。最近の傾向として、スマホの普及に合わせて、LINE、ツイッター、インスタグラムの利用者および利用時間が増えている一方、PCでの利用者が多いフェイスブックは利用時間に大きな伸びはない。また、1日に1時間以上SNSを利用する割合は、LINEが33%、ツイッターが38%、インスタグラムが29%。一方、フェイスブックは15%にとどまる結果となった。
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SNSを利用する理由については、「人つながっていたい」「知人の近況を知りたい」などのコミュニケーションを求める理由が最も多く全体の40%を占めた。また、「自分の近況を知ってもらいたい」が26%、「自分の行動記録を残しておきたい」が24%、「いいね、などのリフクションが欲しい」が15%など、自己アピールを行いたい心理もSNS普及の一因になっている分析している。
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