ドイツ拠点の世界的な市場調査会社GfKは、「Anholt-GfK 国家ブランド指数(NBI)2017」の結果を発表した。この調査は、世界50カ国のブランド力を測定したもの。それによると、昨年首位だった米国は6位となり、代わってドイツが1位に。続いて2位がフランス、3位がイギリス。日本は昨年の7位からランクアップしてカナダと同率4位となった。
この調査は、「輸出」「統治」「文化」「人々」「観光」「移住・投資」の6 分野における50カ国に対するイメージを、18歳以上の2万185人を対象に20カ国でインターネット調査したもの。各国のオンライン人口統計の構成比にあわせてスコアを算出した。同社が発表したランキングは以下のとおり。
国家ブランド指数 ランキング
※国名:2017年順位(2016年順位) 前年からのNBIスコアの変化
- 1位:ドイツ(2) +0.99
- 2位:フランス(5) +1.56
- 3位:イギリス(3) +1.27
- 4位:カナダ(4) +0.96
- 4位:日本(7) +2.12
- 6位:アメリカ合衆国(1) -0.63
- 7位:イタリア(6) +0.74
- 8位:スイス(8) +1.34
- 9位:オーストラリア(9) +0.76
- 10位:スウェーデン(10) +1.30
同社によれば、首位となったドイツは「統治」「人々」「文化」などの分野で高評価を得た。日本は2011年以来6年ぶりでトップ5入りを達成。分野別では「輸出」で1位となったほか、「観光」「人々」「移住・投資」のスコアが昨年より上昇した。米国は調査対象50か国のうちで唯一スコアが低下。6分野のうち「文化」と「輸出」で2位、「移住・投資」では5位となったが、「統治」が19位から23位へ低下したという。