観光庁とスポーツ庁、文化庁は、3庁の包括的連携協定で誕生した「スポーツ文化ツーリズムアワード2017」を発表した。
同アワードは、スポーツと文化、観光による新たな振興とインバウンド活性化施策を考えることを目的に開始したもので、今年が第2回。国内外の観光客の増加に寄与、または地域への観光客増加効果が期待できるスポーツ文化ツーリズムに授与する。
マイスター部門(過去3回以上の開催実績又は3年以上の継続的な取り組み)と、チャレンジ部門(1回以上の実施がある取り組み)の2部門で構成。今年はマイスター部門で、約2000名を集客した「おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク」など2件、チャレンジ部門では合計約6万6000人超を動員した「大阪城トライアスロン2017」など3件が選ばれた。受賞者は以下の通り。
なお、表彰式は2017年11月22日、上記3庁が開催した「スポーツツーリズムシンポジウム」内で実施。プレゼンターに、観光庁長官の田村明比古氏、スポーツ庁長官の鈴木大地氏、文化庁長官の宮田亮平氏の3庁長官が登壇したほか、シンポジウム内では3庁長官によるトークセッションも行なった。
スポーツ文化ツーリズムアワード2017
マイスター部門 奨励賞
- おごと温泉を拠点とした世界文化遺産・日本遺産を繋ぐ「おごと温泉・びわ湖パノラマウオーク」
- 申請団体:びわ湖パノラマウオーク実行委員会
- 観る世界遺産(比叡山延暦寺)&日本遺産(琵琶湖とその水辺景観)、癒す温泉、味わう食文化(近江牛など)をスポーツでつなぐウオーキングイベント
- 9月週末2日間、1日4コース計8コース+翌日1コースと複数コースあり
- おごと温泉9軒の旅館の宿泊者増
- 参加数(2017年) 約2000名
- 沖縄に残された最後のフロンティア 南の島の洞窟探検
- 申請団体:株式会社南都
- 沖縄県の自然、歴史、文化を伝える観光施設おきなわワールド内の「玉泉洞」で、5感を使った洞窟体験
- 教育旅行やMICE(チームビルディング)のアクティビティとしても提供可能
- 参加者数(2017年) 約3000名
チャレンジ部門 入賞
- 大阪城トライアスロン2017/NTT ASTC トライアスロンアジアカップ
- 申請団体:大阪城トライアスロン2017大会組織委員会
- 観る「大阪城」を舞台に、東外堀をスイム、大阪城公園から大阪ビジネスパークまでをバイク、公園内をランニングコースで使用。海外エリート選手も多数参加した国際競技大会
- スポーツと文化・歴史が融合した新たな取り組みを世界に発信
- 参加者数(2017年) 定員870名(応募数1700名)、観客約6万5000人、ボランティアスタッフ約500名
- 日本初!雪上ゴルフ体験 ウィンターゴルフIN北海道
- 申請団体:株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
- 冬季は雪解けまでクローズするしかなかった北海道ゴルフ場を利用した新たな取り組み。2016年美唄市で国内初開催
- 市や地元企業、地域住民の協力で会場準備、雪上アクティビティ実施。地元野菜を使用しtア料理なども
- 2018年にはアトラクションを追加。旅行会社経由のパッケージツアー販売も計画。交流人口の増加を見込む
- 小豆島一周サイクリング&無人島BBQ
- 申請団体:香川県土庄町
- 土庄町の地域おこし協力隊が企画。島を自転車で一周しながら島内や瀬戸内の自然景観を楽しみ、地元の食材も振る舞う
- 2017年度から香川県が主体となり、サイクリング誘客促進に取り組み、モデルルートに選定。今後も継続して開催
- 参加者数(2017年) 17名