東日本旅客鉄道(JR東日本)グループは、東北と南北海道を対象とする鉄道フリーパスの新規発売など、インバウンド事業の今後の取り組みを発表した。商品の充実や販売体制強化、国内外拠点の新設など、複数の施策をおこなうもの。
まず、2018年1月5日から2019年3月31日までの期間、JR東日本とJR北海道の共同商品「JR東北・南北海道レールパス(JR Tohoku-South Hokkaido Rail Pass)」を発売。これはフリーエリア内の新幹線を含む特急や急行列車、普通列車が乗り降り自由になるもので、価格は海外発売分が大人1名1万9000円、国内発売で2万円。発行日から14日間のうちの任意の5日有効となる。
フリーエリアの範囲は以下のとおり。
また、2017年12月1日にシンガポールにて「JR東日本 東南アジア営業センター」を開設。ここでは東南アジア各国向けに、訪日インバウンド用鉄道パスや旅行商品の販売促進を実施する。
さらに、2017年12月3日には東京・渋谷駅西口に新たなサービスセンター「JR東日本訪日旅行センター(JR EAST Travel Service Center)」を開設。ここでは英語にて、インバウンド向け鉄道パスやジャパン・レール・パス(JRグループ6社共同で提供するパス)の引き換え、JRチケットの販売、観光案内などをおこなう。