中国検索大手のバイドゥ(百度)は、訪日中国人観光客の買物実態に関するアンケート調査を実施した。対象は、北京市、上海市在住で、直近1年以内に訪日旅行で買物をした1099人。
調査では、対象者が買物をした場所を、関東と関西に分けて発表。買物の時間が長かったのは、関東エリアでは「銀座」が居住地別、および団体ツアーや個人旅行など旅行形態別でも1位となった。その他、横浜や東京駅、東京ディズニーリゾートなどが上位だが、団体ツアーでは「浅草」、個人旅行では「新宿」が上位5位内に入った。
一方、関西エリアで最も買い物をしたエリアは「心斎橋」で、これも銀座同様、すべてのカテゴリで1位となった。
また、旅行準備のうち、「買物リストの作成や買い物に関する情報収取、予約」に費やした時間は18.9%と2割弱。訪日旅行全体に関わる「旅行スケジュールの計画」(22.2%)、「食事や食べ物に関する情報収取、予約」(19.3%)に次いで占める割合が大きい。越境ECが増加しても、買物は訪日旅行で重要夏要素であることがうかがえる。
越境ECではなく、訪日旅行で日本製品を買う理由としては、「偽物でないことが確認できる」(45.7%)、「日本の店舗の方が安売りしている」(41.0%)、「実際の商品を確認できる」(40.5%)の3つが多い。「旅行中の買い物自体を観光として楽しみたい」(25.5%)よりも、買物と観光を切り分けて捉えている人が多いようだ。
調査は2018年4月18日~5月7日に実施。バイドゥは調査結果を「第2回訪日中国人客の買い物実態調査」レポートとして販売する。