日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数を東南アジア主要4か国/地域(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、2018年6月(推計値)はタイが前年比42.2%増の7万3600人、シンガポールが同10.2%増の4万人、マレーシアが同21.5%増の3万6500人、インドネシアが同46.4%減の5万6100人。インドネシアは単月で最高に。そのほか4市場すべてが6月として過去最高を記録した。
タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOではタイについて、新規就航や増便による航空座席供給量の拡大が寄与したと分析。閑散期に向けた訪日プロモーションなどが功を奏したとしている。シンガポールは6月が学校休暇であることや航空座席供給量の増加のほか、SNSを通じて日本の魅力を発信する取り組みなどが旅行者増に寄与した。
マレーシアでは、昨年と比較してラマダン(断食)開始が今年は早まり、断食明けを祝う祝日(ハリラヤ・プアサ)と学校休暇が重複したことで家族旅行需要拡大につながった。また、マレーシア航空のクアラルンプール/成田線の増便も旅行者増を下支えしたとしている。インドネシアでも、ラマダン明けの大祭(レバラン)休暇が6月中旬となったことなどが大型連休取得につながったほか、ジャカルタ/成田線路線の新規就航などが好調な推移に寄与したとしている。