タクシー配車アプリ「全国タクシー」を運営するJapanTaxiはこのほど、韓国モビリティプラットフォーム「カカオT」を運営するカカオモビリティを引受人とする第三者割当増資により、15億円の資金調達をおこなった。
JapanTaxiは2017年5月にカカオモビリティの親会社であるカカオと業務提携を実施。今回の資本提携はさらに包括的に両者の連携を進めるのが目的だ。今後は日本と韓国どちらでもタクシー配車がスムーズにおこなえるようアプリ連携開発を推進。国民的アプリとして、2020年までには配車可能タクシー台数を9万台まで拡大するとともに、アプリのダウンロード累計数を1600件まで伸ばす考え。
「全国タクシー」は、日本のタクシー車両のほぼ3分の1をカバーし、アプリダウンロード数は550万件。現在は、英語、中国語、韓国語への対応や外部地図アプリとの連携で、訪日外国人ユーザーも拡大している。
一方「カカオT」は、タクシーのほか代行運転、駐車、ナビゲーションなどを提供するモビリティサービス。今年に入ってビッグデータやAI活用の配車システムの導入や、法人専用の業務タクシーサービスも展開している。アプリでタクシーを呼べる「カカオTタクシー」では、韓国のタクシー乗務員の9割以上が加入し、ユーザーは1900万人をこえるという。