グーグルが旅行者向けの現地観光ツアーやアクティビティ検索・予約ツール「Touring Bird」の本格運用を開始した。旅行先の都市を選択すると、人気のある観光スポットやツアー、アクティビティ、無料のガイド付きツアー、現地のユーザーや旅行ブロガーなどからのおすすめ情報が表示されるもの。
このサービスでは、タビナカツアーを自分の好みに合わせてカスタマイズできるのが特徴。外部の体験予約サービス大手のトリップアドバイザー傘下「ビアター」や「GetYourGuide」、エクスペディアといった複数の主要プロバイダーのツアーパッケージの説明書きをもとに自分の好みに合うものを選択できる仕組み。
例えばフランスに旅行する場合、特定の日にエッフェル塔を訪れ、その後、セーヌ川のランチクルーズに参加するといった旅程をストレスなく予約することが可能だ。ユーザーの興味分野、旅行者のタイプ、体験アクティビティの種類で選択することもできるという。
そのほか、まだ予約には至らないが気になるプランをブックマークして、友だちに共有したり、混雑を避けるためのヒントやアドバイス、訪問にかかる平均的な所要時間などの情報も得ることができる。
このサービスは、グーグル社内のスタートアッププログラム「エリア120(Area120)」が2017年後半からフランス・パリを舞台に実験的に進めていたが、このほど対応都市を拡大。アムステルダム、バルセロナ、ベルリン、ボストン、シカゴ、ラスベガス、ロンドン、ロサンゼルス、マドリッド、マイアミ、ニューデリー、ニューヨーク、オーランド、パリ、プラハ、ローマ、サンディエゴ、サンフランシスコ、トロント、ワシントンDCなど20都市で約2万5000のプランで利用できるようになった。
また、今後、数か月でさらに提供する範囲を広げる予定。ツールはスマホでもPCでも利用可能。現在は英語のみでの提供となっている。