中国アリババのAIラボは2018年10月より、宿泊事業向けのロボット販売を開始する。このロボットは、食事の提供から清掃に至るまで、宿泊者向けの業務をすべておこなうもの。
同社によれば、このロボットにはラボが提供するスマートスピーカー「Tmall Genie」を搭載。宿泊者は音声やタッチ、身振りなどを交えてロボットと会話することが可能となる。また、障害物を検知する自律ナビゲーションシステムやエレベーターを制御できる通信システム、顔認識技術を通じた本人確認機能も実装される。
ロボットの高さは1メートル足らずで、歩行速度は1秒あたり1メートル程度。アリババではこのロボットを宿泊施設用に展開したのち、病院やレストラン、オフィスでのサービスなどでの利用可能性を検討していく計画としている。
アリババのAIラボは、人と機械による次世代のコミュニケーションやインタフェースをテーマに研究を進めるR&D部門。2017年にはスマートスピーカー「Tmall Genie」を発売し、500万台以上の販売台数を達成。中国で人気トップであるほか、世界のスマートスピーカー市場でも出荷台数で第3位になっているという。