不妊治療関連情報サービスを提供するコエル社はこのほど、中国在住の不妊治療患者に向け、日本での不妊治療をコーディネートする事業「樱花摇篮」を開始した。インバウンド支援や通訳・翻訳事業をおこなうインジェスター社と共同で実施するもの。サービスサイトは中国語のみで提供されている。
同サービスでは、都内のクリニックでの高度生殖治療に加え、滞在ビザ取得、通訳・翻訳、宿泊、移動、観光、妊活関連サービスといった一連のサービスを提供する。まずは中国の患者に向けて日本語滞在ビザの取得や宿泊・移動の手配、カウンセリングを実施。その後、日本の病院で検査や治療を支援する。
そのほか、長期・複数回にわたる日本滞在を楽しむことができるよう、観光や妊娠につながるようなアクティビティの参加も提案する。
同社によれば、中国での不妊治療患者数は2015年現在で4000万人以上。しかし、中国で治療を提供する病院の数は日本と比較しても少なく、信頼できる技術・サービスを提供する医療機関も限定的で、経済的に余裕がある夫婦はタイなど他のアジアや欧米で治療を受けることが増えているという。