デジタルネイティブ世代の旅行予約調査、初めての旅行「ネットで予約」が首位、初めて使った会社を継続利用する理由は「手頃な価格だから」が最多 ―JTB総研

JTB総合研究所はこのほど、デジタルネイティブ層(ミレニアル世代、ポストミレニアル世代)にフォーカスした消費・旅行動向調査をおこなった。

それによると、初めて自分で主体的に決めて旅行に行った年齢は、世代が若いほど低下する傾向がみられ、ミレニアル世代では平均21.1歳なのに対し、その後生まれたポストミレニアル世代は平均18.2歳。バブル世代と比較して約7歳以上の差がみられる結果となった。

JTB総研:報道資料より

初めて旅行予約をおこなった経路をみると、全体では「旅行会社の店舗(来店)」(35.6%)が最多だが、ポストミレニアル世代(43.2%)とミレニアル世代(48.5%)ではオンライン専門の宿泊・旅行予約サイトやアプリがトップに。特に国内旅行では、ポストミレニアル・ミレニアル世代それぞれの約7割で、デジタルチャネル(OTAや直販のウェブサイトやアプリなど)が初めての予約経験の窓口となっている。

JTB総研:報道資料より

初めて利用した会社を継続利用している利用としては、世代を問わず「手ごろな価格だから」が最多。ミレニアル・ポストミレニアル世代では、「商品の選択肢が多いから」「ウェブサイトの使い勝手がよいから」との理由が多い一方、プレゆとり・ポスト団塊Jr.世代では「ポイントやマイレージをためているから」、団塊Jr.・バブル世代では「継続的なフォローアップや旅行案内があったから」が上位に。旅行や旅行予約の経験によって、予約経路を選択する視点が異なることが分かった。

JTB総研:報道資料より

なお、ポストミレニアル・ミレニアル世代では、「日々の生活が充実している」と回答した人は「食事や飲み会」「旅行」「趣味に関連したお出かけ」などのコト消費が多い傾向がみられた。一方、充実していないと回答した人では「趣味に関連した買い物」「自分へのご褒美食」「自分のための貯金や財テク」といったモノ消費の割合が高い傾向がみられたという。

この調査は、2018年9月11日から14日までに実施されたもの。調査対象者は、国内在住で過去1年以内に観光旅行を経験した18歳~58歳までの男女1236名。「ミレニアル世代(1989 1995年生まれ、現在23~29歳)」とその後生まれた「ポストミレニアル世代(1996~1999年生まれ、現在18~22歳」を中心に、さらに「プレゆとり世代(1981~1988年生まれ)」「ポスト団塊Jr.世代(1976~1980年生まれ)」「団塊Jr.世代(1971~1975年生まれ)」「バブル世代(1960~1970年生まれ)」の結果と比較している。

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