観光庁が発表した2018年8月の宿泊旅行統計(第2次速報)によると、延べ宿泊人数は前年同月比1.1%減の5616万人泊だった。そのうち外国人は15%増の774万人泊となり、8月として過去最高を記録。日本人は3.3%減の4842万人泊だった。
8月の客室稼働率は、全体で69.4%(0.7ポイント増)。シティホテルは2.3ポイント減の82.1と減少した一方で、旅館、リゾートホテル、ビジネスホテル、簡易宿所は微増となった。都道府県別で最も稼働率が高いのは東京都で80.7%。
外国人延べ宿泊者数を国別にみると、8月も中国、台湾、韓国、香港、アメリカの上位5社で4分の3を占め、最多は引き続き中国で20.7%増の221万8950人泊。伸び率はイタリアの36.4%増、フランスの34.8%増など欧米豪市場の増加が目立った。
なお、9月の延べ宿泊数(第1次速報)は全体で2.5%増の4320万人泊。外国人が13.1%増の672万人泊、日本人は0.7%増の3649万人泊。客室稼働率は全体で0.2ポイント減の61.7%だった。
この調査は、全国のホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所といった宿泊施設を対象に実施したもの。8月の調査施設数は、従業員数10名以上が1万1790施設、10名未満で6474施設。全体の有効回収率は53.7%だった。