世界2大オンライン旅行会社(OTA)のひとつ、ブッキング・ホールディングスが発表した2018年第3四半期決算によると、グループ全体での取扱総額は前年同期比12%増の243億ドル(約2兆6730億円)、売上高は同11%増の48億ドル(約5280億円)。純利益は同3%増の18億ドル(約1980億円)だった。
今期は、四半期当たりの宿泊予約取扱い数が、初めて2億泊を突破する一方で、同社の主力商品である宿泊サービスの泊数での取扱いは、同13%増の2億130万泊にとどまり、昨年同期の伸び率(19%増)や一昨年(29%増)と比較すると成長ペースが鈍化。レンタカーは同0.1%減の1900万日、航空券は同9.2%増の180万件。
取引形態別では、前期に続き、主にアゴダで採用しているマーチャント(買取方式)ビジネスの伸びが目立ち、総取扱高ベースでは同66%増の52億5000万ドル(約5775億ドル)。これに対し、エージェンシー(代理店方式)ビジネスはほぼ横ばいで、同2%増の190億2400万ドル(約2兆926億円)だった。
支出項目では、諸経費合計が14%増の26億250万ドル(約2862億円)。このうち半分を占めるパフォーマンス広告費を始め、ブランドマーケティング費、営業関連、IT関連など、すべての項目で前年同期を上回った。
そのほか、今期はネット旅行取引を対象とした課税分2312万ドル(約25億4000万円)の支払いが生じた。
今年第4四半期の業績については、総予約取扱い規模では同6~9%増、売上は同13~16%増と予測している。
※円換算値は1米ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出した。