日本生産性本部のサービス産業生産性協議会は、「2018年度第4回JCSI(日本版顧客満足度指数)」調査結果として、8業種の計88企業・ブランドの満足度を発表した。観光・旅行関連では、旅行会社部門と国際航空部門、国内長距離交通部門が対象だった。
旅行部門では「日本旅行」が昨年の2位からランクを上げて1位に。旅行部門は調査対象の他業種と比べ、満足度指数が高く、上昇傾向にあったが、今回の調査では停滞傾向となった。この中で、日本旅行は前年度と横ばいを維持し、1位となった。
国際航空部門では「ANA(全日空)」が初の1位に。ANAは2015年度以降、スコアが上昇し、今回は評価の全部門で1位となった。国際航空部門ではANA、シンガポール航空、JAL(日本航空)の上位3社の拮抗がこの数年、続いているが、今年は昨年1位のJALが3位となり、スコアも大幅に下降した。
国内長距離交通部門では、スターフライヤーが9年連続で1位に。スコアは上下動しながらも、緩やかに上昇傾向にある。2位のスカイマークは2014年度から大幅に躍進し、昨年同様に2位となった。また、国内長距離交通部門は航空会社がJR新幹線より高い傾向が続いている。新幹線に限ると、1位九州新幹線、2位北陸新幹線、3位東北新幹線の順となった。
調査は、2018年8月15日~9月19日まで、インターネットで実施。回答者数は2万7800人。
各部門の調査対象の企業・ブランドは以下の通り。
- 旅行部門(12企業・ブランド):一休.com、ANAセールス(ANASKYWEB)、HIS(エイチ・アイ・エス)、クラブツーリズム、近畿日本ツーリスト、JTB、じゃらんnet、ジャルパック、日本旅行、阪急交通社、楽天トラベル、るるぶトラベル
- 国際航空部門(9企業・ブランド):アシアナ航空、ANA(全日空)、キャセイパシフィック航空、JAL(日本航空)、シンガポール航空、大韓航空、タイ国際航空、デルタ航空、ユナイテッド航空
- 国内長距離交通部門(16企業・ブランド)
- 国内航空:AIRDO(エア・ドゥ)、ANA(全日空)、ジェットスター・ジャパン
JAL(日本航空)、スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア、バニラエア、ピーチ・アビエーション
- 新幹線:九州新幹線、山陽新幹線、上越新幹線、東海道新幹線、東北新幹線、北陸新幹線、北海道新幹線
- 国内航空:AIRDO(エア・ドゥ)、ANA(全日空)、ジェットスター・ジャパン