NHK放送文化研究所はこのほど、日本人の意識調査をおこなった。それによると、仕事と余暇の優先度合いは、「仕事・余暇両立」派が38%で最多、「余暇優先」派が26%で続いた。
1970年代には「仕事優先」が36%で最多だったが、現在は約半数の19%にとどまる。また、仕事・余暇両立派は1980年代から90年代前半にかけて増加し、現在に至った様子がうかがえる。
余暇の具体的な過ごし方で最も多いのは、「好きなことをして楽しむ」(45.7%)、「休息」(18.9%)、「友人・家族との結びつきを深める」(17.7%)の順。順位は1970年代と同じだが、「休息」に充てる割合が減少する一方、「好きなこと」をする割合は増加。また、割合は少ないながら「運動」をおこなう割合は1973年の4.5%から2018年には8.6%と約倍増した。
なお、「好きな外国」への回答は、「ない」(31.9%)に続いて、「アメリカ」(20.2%)、「スイス」(6.9%)、「オーストラリア」(5.4%)、「イギリス」(4.4%)の順。一方で25年前の1993年の順位は「アメリカ」(22.9%)、「オーストラリア」(15.2%)、「スイス」(10.5%)、「フランス」(5.0%)。時代の変遷に伴い、好きな国にも変化があることが判明した。
この調査は5年ごとに同じ質問・方法で実施しているもので、今回が10回目。調査機関は2018年6月30日から7月22日。調査対象は全国16歳以上の5400名。有効数は2750名。