米系航空3社、羽田空港の国際線増枠へ新路線開設を米運輸省に申請、アメリカン航空はラスベガス線も

ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空の3社は、1月に日米間で暫定的に合意された羽田空港国際線追加発着枠の割当に従って、それぞれ米運輸省(DOT)に路線開設の申請を行った。航空路の見直しなどにより、羽田空港の国際線発着枠は2020年夏に1日あたり50往復便増えることになり、そのうち24往復便が日米路線に割り当てられ、日米の航空会社にそれぞれ12往復便が認められる。

ユナイテッド航空は、ニューアーク(ニューヨーク)、シカゴ、ワシントンDC、ロサンゼルス、ヒューストン、グアムの6路線でのデイリー運航を申請。ニューアーク線、ロサンゼルス線、グアム線は現在の成田発着便を残したまま羽田線を追加する一方、シカゴ線、ワシントンDC線、ヒューストン線については現在の成田から羽田に移行する。同航空によると、すべての申請が認可されれば、羽田と米国内112空港とが結ばれることになり、その総需要は日米路線の約3分の2を占めることになるという。

また、羽田発着便が増えることで、太平洋路線でジョイントベンチャー(JV)を組むANAとのネットワーク連携が強化され、米国発の旅客は羽田から日本国内37都市への乗り継ぎが可能になるとアピールしている。

デルタ航空は、シアトル、ポートランド、アトランタ、デトロイト各路線でのデイリー運航に加えて、ホノルル線での1日2本ダブルデイリー運航を申請した。すでに各路線での運航機材も明らかにしており、シアトル線はA330-900neo、デトロイト線はA350-900、アトランタ線はB777-200ER、ポートランド線はA330-200、ホノルル線はB767-300ERを投入する。同航空は現在、羽田/ミネアポリス線とロサンゼルス線を運航。羽田増便後の成田線についてはまだ発表されていない

アメリカン航空は、ダラス/フォートワース線のダブルデイリー運航、ロサンゼルスおよびラスベガス線のデイリー運航を申請。同航空でも羽田の増便によって、JVパートナーであるJALの国内線ネットワークとの乗り継ぎ利便性が向上するとアピールしている。ラスベガスについては、JALがかつて成田線を運航していたが、2006年に撤退。今年1月4日〜14日にかけては、アメリカン航空がCES2019の開催に合わせて成田/ラスベガス線の臨時便を運航した。

同航空が、路線申請にあたり提案した運航スケジュールと使用機材は以下の通り。

ダラス/フォートワース12:35発 羽田15:55着 B777-200


ダラス/フォートワース 15:00発 羽田18:30着 B777-200
ラスベガス13:30発 羽田17:25着 B787-8
ロサンゼルス12:40発 羽田16:45着 B787-8

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