奈良県の王寺町観光協会は、町の公式キャラクター「雪丸」を用い、会話を認識して対話ができる会話認識スピーカー「Yukimaru Talk」を開発した。2019年4月1日から雪丸ミニプラザに設置し、観光案内役として活用する。
王寺町には、聖徳太子が達磨大師を助けたとされる「飢人伝説」の達磨寺があり、人の言葉を話し、お経を読んだとされる聖徳太子の愛犬「雪丸」が祀られている。王寺町では2013年から、この雪丸を観光・広報大使としており、2017年には「雪丸ドローン」も開発している。
今回開発した「Yukimaru Talk」では、対話型の音声操作に対応する会話エンジンで音声を認識。インターネットを介して、情報検索や会話ができるようにした。王寺町に関するクイズやおすすめ観光ルートを提案したり、雪丸の伝承通りにお経も唱える。会話エンジンの開発は、人型ロボットPepper(ペッパー)の開発に参加したワントゥーテンが担当したという。
Yukimaru Talkの開発に合わせ、王寺町観光協会ではピーアール動画を制作。「観光案内モード」「クイズモード」などの4篇を公開した。