タクシー事業の第一交通は富士通と、地域公共交通活性化を実現する新モビリティサービスの提供で協業を開始した。第一弾として、第一交通が展開する乗合タクシーで、富士通のクラウドサービスを適用したオンデマンド型乗合タクシーの提供を開始。自治体への共同提案を開始し、第一交通が乗合タクシーを展開する46市町村144路線へ拡大していく。
今回使用するのは、富士通の「FUJITSU Mobility Solution SPATIOWLオンデマンド交通サービス」。自治体や公共交通事業者、サービス提供事業者を対象に、送迎可能な車両の現在位置とユーザーの目的地や希望時間をプラットフォーム上で自動でマッチングさせ、ユーザーに効率的かつ安価な移動手段を提供する。
協業により第一交通は、富士通の同クラウドサービスを適用した乗合タクシーの導入計画を検討し、各自治体の課題やニーズに合った住民支援を実施。利用者のニーズやデータを活用し、乗合タクシーを他の交通機関と連携させて、予約や乗り継ぎ案内、決済をワンストップで提供する新モビリティサービスの発展を図る。
一方、富士通は同クラウドサービスの提供とともに、第一交通が目指す新モビリティサービスの発展に向けたロードマップマップを検討する。
このほか協業では、さらなる利便性向上や地域活性化に向けた異業種連携によるエコシステム化を推進し、持続的サービスとして確立していく。