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視聴動向分析を手がけるニールセン デジタルは2019年5月21日、2018年のスマートフォンの利用実態をまとめたレポートを発表した。
これによると、2018年第4四半期(10~12月)のスマートフォンからのインターネット利用者は月間平均7009万人。前年同月比7%増と1ケタ成長にとどまったものの、7000万人を突破した。
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スマホからSNSアプリの利用では「Twitter」が10%増の3053万人、「Instagram」が23%増の2233万人。国内上位11社のモバイル決済サービスは倍増の2704万人となった。なかでも、1049万人の「Rakuten Pay」や914万人の「PayPay」がけん引した。フードデリバリーも急成長し、「出前館」、「Uber Eats」がそれぞれ373万人、80万人まで拡大している。
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同社シニアアナリストの山腰知美氏は「スマホの利用者数は7000万人を突破する一方で、伸長率は年々鈍化。2014年以降で初めて1ケタ成長にとどまったことから、今後増加は落ち着いていく」との見方を提示。そのうえで、「2018年は市場浸透がひと段落し、モバイル決済やフードデリバリーなどオフラインでのサービス成長が顕著だった。今後もさまざまなプラットフォームを横断した消費行動が増えていくため、事業者は常にトレンドを追いながら新カテゴリーの開拓や新規参入に対応していくことが求められる」などと分析した。
レポートはPC版インターネット視聴率情報ニールセン ネットビュー(Nielsen NetView)、スマートフォン視聴率情報ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)のデータをもとにしている。