英国拠点の老舗旅行会社トーマス・クックは2019年9月23日、ロンドンの裁判所に破産を申請した。同社では、事業が即座に停止し、今後の予約についてもキャンセルされることを発表。民間航空局(CAA)は、同社グループ内の航空会社を含む、すべての企業が営業を停止したことを確認し、今回の破綻によって影響する15万人を超える旅行者への情報提供やサポートを開始した。
今回の事態を受けて、英国政府とCAAは、同社を利用して英国を出発した旅行者が10月6日までに英国に帰国することができるよう、帰国便の手配を行う。また、パッケージツアーの利用者に対しては、同国の旅行者保護を目的とした政府の補償(Air Travel Organiser’s Licence)によって保護される見込みだ。詳しい情報は、ウェブサイトを通じて最新情報を提供していく。
トーマス・クック社は、1841年にイギリスでの列車旅行で創業した世界の老舗旅行会社。現在、16か国で展開しているが、近年の競争激化で苦戦をしていた。