KNT-CTホールディングスは衛星放送「スカパー!」を提供するスカパーJSATと、コンテンツツーリズム関する協業に向けた検討を開始した。映画・ドラマのロケ地やアニメの舞台などの物語性やテーマ性を地域に付加し、観光資源として活用する「コンテンツツーリズム」が注目されるなか、エンターテイメントをテーマにしたツアー商品の共同企画や開発などを行なう考え。
KNT-CTは日本旅行業協会(JATA)の優れた企画旅行を表彰する「ツアーグランプリ2019」で、グループ会社がアニメのロケ地ツアーで大賞を受賞するなど、テーマ性の高い商品開発や販売に強みを持つ。一方のスカパーJSATは約150チャンネルを持つ専門性と付加価値を追求している。
協業ではこれら相互の事業ノウハウと事業基盤を有効活用し、メディア事業と旅行事業のシナジー最大化を図る。コンテンツを活用したツアー商品を共同で企画・開発し、コンテンツに関連付けたリアル体験を視聴者に提供することで、顧客満足度の向上と事業領域の拡大を目指すとしている。