スペイン・カタルーニャ州政府観光局は、VR(仮想現実)ゲーム「レジェンド・オブ・カタルーニャ -バルセロナの地」を制作した。PlayStation4で遊べるようにしたもので、日本語版の無料配信も開始。州内の観光名所をゲーム化した、VRツーリズムを展開する。
ゲームではFCバルセロナのカルラス・ブジョール選手やミシュラン3つ星レストラン「カン・ロカ」オーナーのロカ三兄弟など、世界的に著名なカタルーニャ人を起用。ドラゴンから王女を救ったカタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの「伝説の本」に由来したストーリーのもと、プレイヤーは州内各地を冒険。バルセロナのサグラダファミリア教会やタラゴナのローマ遺跡などの6か所を舞台にしたゲームを挟みながら、カタルーニャの文化や歴史、美食、自然が体験できる内容とした。
2018年にカタルーニャを訪れた日本人は約30万人で、日本は同州にとってアジア最大のソースマーケット。2019年は9月まで30%増とさらに増加しており、同州観光局では今回のゲーム配信にあわせて日本からの誘致強化を目的とした推進キャンペーンを実施。バルセロナだけではなく郊外の旅を提案し、州内各地へ訪れてもらう方針だ。
なお、同ゲームではVRとAR(拡張現実)を活用。2019年11月5日にロンドンで開催された「ITTA国際観光アワード」(International Travel&Tourism Awards)で、「旅に関する優れた革新的テクノロジー部門」の銀賞を受賞した。