プリンセス・クルーズは、新型コロナウイルスの感染が発生したダイヤモンド・プリンセスの乗客に対し、当該クルーズ代金の全額返金を発表した。
クルーズ乗船に係る交通機関や前後泊の宿泊からクルーズ中の寄港地観光、船内での利用サービス、租税・手数料等も払い戻しを行ない、下船日まで船上で発生した費用も無償で対応する。さらに、今回のクルーズ代金と同額を、次回のクルーズ代金に充当できる「フューチャー・クルーズ・クレジット」として提供する。
プリンセス・クルーズではこれら返金等の対応について、ジャン・スワーツ社長が直接メッセージを発する動画を公開した。スワーツ氏は、異常事態に対する同社の誠意として今回の対応を行なったことを説明。1日にも早い帰宅ができるよう、日本政府と検討を進めていることを明かし、今後も船内・船外から最大限の努力をすると表明した。メッセージはプリンセス・クルーズのFacebookページで公開している。
このほか、プリンセス・クルーズでは、船内待機中の乗客向けに心理カウンセラーへの電話相談窓口を開設した。客室から直接、日本語と英語で相談できるようにしたもので、乗客のメンタルヘルスを考慮した。
また、新聞(30言語)の配布や客室内テレビプログラムも拡充。衛星放送チャンネルや多言語対応の映画50本以上を追加で視聴できるようにしたほか、ヨガや太極拳など客室内で行なえるフィットネス動画の配信も行なった。