フランス、全土の移動が可能に、飲食店や美術館が再開、EU域内の移動は6月15日以降に

フランスは、新型コロナウイルス感染対策について、6月2日から制限解除の第2段階に入った。現在のところ、フランス政府は6月22日以降に第3段階に移行する予定。

第2段階時点では、フランスの衛生状態を示す色分けは、パリを含むイル・ド・フランス地方、海外領土のマイヨット、ギアナは注意を要する「オレンジ」ゾーンが維持されたが、その他の地域はすべて良好を示す「緑」ゾーンに分類された。

移動制限については、居住地より100キロ圏内を越える移動の禁止を廃止。これまで必要だった例外的な移動理由を示す証明書なしでフランス全土(海外領土を含む)を移動できるようになる。しかし、フランス本土と海外領土の間の移動については2週間の隔離措置が続けられる。

国境封鎖については、EU域内、シェンゲン協定域内および英国との国境は、衛生状態が良好であれば隔離措置なしで6月15日以降に封鎖解除する方針。しかし、対象国が隔離措置や国境封鎖を継続する場合は、フランスも同様の措置をとる。

EU外への国境封鎖の解除はEU加盟国との協議を経てからの決定。少なくとも6月15日までは封鎖は続けられる。

また、第2段階では、「緑」ゾーンでは、バー、カフェ、レストランの営業再開が、衛生上の配慮を満たすという条件付きで営業を再開。テーブルの間隔1メートル以上、テーブルあたりの着席人数10人まで、従業員も客も移動の際にマスクを着用が求められる。「オレンジ」ゾーンについては、テラス席でのみ営業が許可される。

美術館、博物館、モニュメントについては、フランス全土で再開が可能になり、レジャーパーク、自然公園、劇場やスペクタクル会場の再オープンは5000人を越えない範囲で「緑」ゾーンで再開され、「オレンジ」ゾーンでは6月22日から再開が可能となる。

キャンプ場、バカンス村、集団宿舎については、宿泊者の受入れに必要な措置を講じたうえで、「緑」ゾーンでは再オープン。「「オレンジ」ゾーンは6月22日から。

公園と庭園は5月30日から、ビーチ、湖、水上スポーツエリアは6月2日以降にフランス全土で再オープンが許可されている。

10人までの人の集まりは少なくとも6月21日まで継続。スポーツイベントは少なくとも6月21日まで禁止。また、5000人を超えるフェスティバルや見本市は新たな発令が出されるまで禁止される。

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