国土交通省の赤羽一嘉大臣は2020年8月25日の記者会見で、7月22日に開始された「GoToトラベル」キャンペーンについて、割引価格での販売が始まった7月27日から8月20日までの延べ利用者数が約420万人泊に上ったと明らかにした。
8月24日に菅義偉官房長官が1カ月の延べ利用者数が「少なくとも200万人に上った」と発言していることについては、「7月27日から8月13日までの主な参加登録事業者からのヒアリングに基づいた数字」と言及。観光庁がさらにヒアリング対象事業者を広げたうえで、7月27日から8月20日までの速報値が約420万人泊に上ったとしている。
また、キャンペーンの利用形態については、「お盆期間中の新幹線や航空機の利用状況の実績が低かったことを踏まえると、遠距離の移動を伴う旅行よりも、マイカーなどによる近場旅行、宿泊が中心だった」と述べ、「近距離の旅行中心に堅調に利用が進んでいる」とコメント。「足元の(新型コロナウイルス)感染状況を踏まえると、全体の事業評価を行うにはまだ早い」としながらも、今後も感染拡大防止策を徹底しながら事業を継続、推進していく考えを示した。
赤羽大臣はまた、事業に参加登録した宿泊事業者が全体の49%、旅行業者が58%に達しており、「現在申請中の事業者も含めると6割を超える水準。順調にスタートでき、秋冬、来春にかけて、しっかりと地方経済を支えてもらえるものだと思っている」と述べた。