鎌倉で観光再生事業が始動、ワーケーション・農業体験・サップなどで観光動線の確立へ、鎌倉農泊協議会が実施

古民家再生などを手がけるBrain Trust from The Sun(BTS)社が、神奈川県・鎌倉農泊協議会の中核法人として、鎌倉地域の交通機関、飲食店とともに観光拠点の再生計画を実施する。観光庁の助成事業で、湘南モノレールの始発の大船から終点の湘南江の島、江ノ島電鉄の江ノ島から腰越、七里ヶ浜、鎌倉、さらに材木座海岸を結ぶL字型の地域が対象。具体的には、鎌倉野菜の収穫体験、サップ体験、ワーケーション施設でのファスティング体験、SDGs対応型観光計画などに取り組む。

鎌倉はコロナ禍でインバウンド需要が消失し、年間約2000万人だった観光客が2020年には約700万人強まで減少。また、観光客が鎌倉市旧市街地(鶴岡八幡宮、小町通り、長谷)などに集中していることもあり、ワーケーション、スポーツ、農業体験をPRし、飲食店や交通機関との連携を強化することで狭い区域に観光客を滞留させず、周辺動線の確立を図る。

2025年にはワーケーション宿泊と体験宿泊による売り上げを2020年比で70%増にするほか、鎌倉農泊協議会で運営する6軒の宿は市内に点在する空き家を再生し、地域一体をホテルにすることを目指す。今後は各種モニターツアー、スタンプラリーなども実施する計画だ。

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