ブッキング・ドットコム・ジャパンが、「旅行トレンド予想2022」を発表した。「来年は、今まで行けなかった旅行の埋め合わせをしたい」と回答した世界の旅行者が昨年比で52%増加しており、2022年は多くの人が旅を楽しむ年になると同社は予想している。調査は2021年8月にオンラインで実施。31カ国・地域の2万4055名から回答を得た。
調査の結果から、2022年の旅行トレンド予想として、「セルフケアとしての旅行」、「旅先では『仕事ゼロ』であることがポイントに」、「初めての旅に行くような感覚を楽しむ傾向に」、「旅先でのコミュニティへの配慮」、「旅先での新しい出会いへの期待の高まり」、「計画なしに旅先での滞在を楽しむ傾向に」、「旅行業界におけるテクノロジーの利用増加」の7つを挙げた。
たとえば、日本の旅行者の74%が「旅はどんな休息やリラクゼーションよりも幸福(ウェルネス)につながる」と回答しており、毎日の運動や瞑想などよりも旅に出かけることがセルフケアになると考えている人が多い。一方、仕事とプライベートについては、7割が「2022年には休暇の時間は一切仕事をしない時間にしたい」と回答。コロナ禍でリモートワークという新しい働き方が普及、ワーケーションが普及する一方で、仕事と休暇の境界線について休暇の過ごし方を見直す人が増えることも予想される。
また、日本の旅行者の46%が「旅行者の行動が旅先の現地のコミュニティにとって有益であることが重要だ」と考えており、サステナブルな意識もより高まりそうだ。3分の1が「新しい人と出会えるようにナイトライフを楽しむことができる場所が近い宿泊施設に滞在したい」と回答しているのも興味深い。73%が「予算が許せばどのような旅であっても行きたい」と回答するなど、2022年は旅の予算に余裕のある旅行者が多いこともうかがえる。
旅行業界のテクノロジーについては、日本の旅行者63%が「テクノロジーは旅にまつわる心配の緩和に役立つ」、67%が「安全に旅行ができる国を数ヶ月前から予測できる革新的なサービスに関心がある」と回答。一方で、ニューノーマルな時代の旅を楽しむためにはテクノロジーだけでなく、無料での予約のキャンセル(44%)や予約変更(37%)などが旅行者にとって重要な条件であることも浮き彫りになった。