世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、ホテルがレスポンシブルツーリズム(責任ある旅行)を実践していくために最低限するべき基準として「Hotel Sustainability Basics」を策定し、その内容をマニラで開催されたグローバルサミットで発表した。
WTTCでは、ホスピタリティ業界全体の持続可能性の向上に向けて12の行動基準を提示。エネルギー消費量や水の使用量の節減、廃棄物の削減、二酸化炭素排出量の削減などホテルオペレーションでの対策に加えて、リネンの再利用プログラム、グリーンクリーニング製品の使用、使い捨てプラスチックストロー、ペットボトルの廃止、アメニティディスペンサーの実装などの基準も示した。
さらに、ホテル内での対策だけでなく、地域社会への利益還元もレスポンシブルツーリズムとして組み込んだ。
12の行動基準のうち、8つが実践必須の項目。残りの4つの基準は、3年以内の実施を求めている。すでに、世界の主要なホテルチェーンやホテル協会など約5万社・団体から支持を得ているという。