外務省は2022年5月26日、新型コロナウイルスに伴う感染症危険情報について、米国、カナダ、英国、スペイン、オランダ、タイ、シンガポール、ベトナム、香港など36カ国・地域をレベル2の「不要不急の渡航はやめてください」からレベル1の「十分注意してください」に引き下げた。海外旅行先として人気の国・地域も数多く含まれており、夏休みに向けて旅行各社のツアー再開とともに、需要復活が期待される。
一方で、レベル2が継続されたのは、韓国、台湾、インドネシア、イタリア、ギリシャなど。エジプトやロシアなどはレベル3の「不要不急の渡航はやめてください」からレベル2に引き下げた。その結果、レベル3は56カ国・地域から41カ国に、レベル2は145カ国・地域から124カ国・地域に、感染状況が特に落ち着いている36カ国・地域がレベル1となった。
外務省は「新型コロナは世界全体として新規感染者数・死亡者数が減少傾向にあり、ワクチン接種が進展している国を中心に、死亡・重症化リスクの低下が見られ、水際対策や規制緩和も進んでいる。各国・地域における感染状況、ワクチン接種状況、感染症対策・医療体制などを総合的に勘案した上で判断した」としている。